Technical Guidance Part-1  


Contents

 Q-1 シュミレーション・ソフト、プロっぽくできない・・・

Q-外観撮影のコツを教えてほしい・・・ 

Q-ホームページの実績更新で¥費用を抑える方法は? 

Q-工事前後の写真を同じポーズで撮るテクニックは?

Q-「リアル・パース」の違いや特長は?アプリは何を?

Q-アパートオーナーに直接提案したいが・・・ 

Q-現場周辺にチラシを撒きたい。初の販促にアドバイスを・・・



Q-1 ”塗り替えシュミレーションソフト”をいろいろ試してみたが、プロっぽい仕上りにならない。 

A それらのソフトは無料~有料や、PCはもちろん、スマホでもできるものなど数種類が出回っています。主流は写真を取り込み”着せ替えするアプリ”で、半自動で壁などの範囲をマスクキングし、その部分を色変換できるように作られています。

現況撮影した写真を使う場合、たとえば右上左側が撮影したそのままの原画ですが、これに色を被せ・・・を想像してみてください。台形の歪みと強いコントラスト、そして路面周りの黒染みそのままでは何を着せ替えしても望みの作品は期待できそうもありません。要するに、取り込む前の”下拵え”なしではプロっぽい出来栄えはムリということですね。

そこで、建物写真では一般的なことですが、下の図説(③が抜けてますが)のように、最初に写真修整を行いましょう。

右上↗中央は「アオリ補正」と明暗やコントラストを抑える「画質調整」の後に、その写真をシュミレーション・ソフトで試したものです。(背景は別のアプリで取り替えましたが、一応、プロ風に仕上がったと思います)

 

上のように「アオリ補正」と「画質調整」ができるようになったら、”邪魔者”を取り替えたり消したりに進みます。上では、⑤の赤枠内が消し込みが必要な箇所です。⑥が完成写真ですが、消し込みが終りスッキリしていますね。

↓下の写真も同じように、建物手前の電柱や電線、散在する自転車バイクも消し込みし、次に建物の背景や空を差し替え、カラーマスクの作成に進みます。

このような一連のスキルについては、後半ページの写真修整と画像加工講座、ビギナー向けに分かりやすく解説しています。


Q-2 塗り替えシュミレーションの元になる写真について、撮影のコツや注意するポイントは? 

A 後半ページの写真修整と画像加工講座でも解説しています。また、別に編集した簡単マニュアルもありますのでダウンロードしてご利用ください。

さて、最も大事なのは、建物周囲の余裕をたっぷり確保し撮影するという点です。左はその理由がわかる図説で、曲がりの直し、アオリ補正により建物周囲がかなりカットされますので、それらを見越しての余裕という意味です。


ダウンロード
★プロテク写真の撮り方 .pdf
PDFファイル 963.3 KB


Q-3 ホームページは制作会社に外注ですが、変更や追加ごとの費用がけっこう負担です。工事実績の追加など日常的に更新する良い方法は? 

A 工事完工の度に実績写真やビフォアフターの追加手数料がかかるのは負担感がありますが、制作会社も追加や変更料は当然の報酬ですから・・・

そこで、「工事実績集」や「ビフォーアフター」は、ビギナーでも簡単操作のWEB型ソフトがいくつもありますので、これらを使って社内制作したものを現在のホームページにリンクさせるのも一案です。(リンク手続きは制作会社に依頼します)

どのソフトでも、画面レイアウトは何通りも用意されていますので、相応しい形を選ぶことができます。あとはパターンにしたがって随時更新できます。

 

デザイン・プラスのホームページは Jimdo 社のソフトで社内制作しています。

WEBソフトはページ数や検索支援など多少の制限はありますが、無料版も用意されています。



Q-4 ビフォーアフターそれぞれの写真ですが、”ドンピシャ”で較べやすい。撮り方のコツを教えてほしい?

A 工事前後の写真が定点撮影のような「ドンピシャ」についてよく質問されますが、(残念ながら)難しいノウハウはありません。

パース用の外観現況も、完工後の撮影も施工業者様からの提供がほとんどですので、その都度のアドバイスなどで徐々にスキルアップです。

たとえば、人や建物は正面撮影は避け、たとえば「南南西」や「南南東」といった角度、比率では7:3~6:4などの斜めアングルと、少し角度を変えながら複数枚を撮ることを習慣化します。このことは、全景でもアップでも同じです。

目線の高さですが、建物全景のときは立ったままで構いませんが、室内は部屋の天地中央(H2500㎜なら1.25mの高さ)が歪みの少なく自然な出来上がりに見えます。

カメラでもスマホ、タブレットでもズームボタンを使ってアップを撮るより、やや望遠気味に距離を離して撮る方が好ましいです。



Q-5 一般的なパースと、「リアル・パース」の違いや特長、それからアプリも教えてください。

A 一般的にパースは2.5Dや3D図のようにCAD図面からプロット(点位置)を取り、立体化した上で面単位でカラーリングします。

もちろん、紙ボードに描く水彩パースも依然と人気があります。

各3点画像の中央がリアル・パース。

←↙↓画像はクリックで拡大できます


一方、見ていただいたリアル・パースは、現況写真をベースに、カラー用マスク(被せ型)を作り、これらを合成します。一般のシュミレーションソフトと原理は同じですが、レタッチなどの写真修整とグラデーションやハイライト・シャドーなどを加え、さらに背景も取替えたりしています。

元の写真がベースになることで、時間も節約できますので、プレゼンにはピッタリというわけです。


マスク作成のアプリ(ソフト)ですが、「ドロー」系または「ベクタ形式」とも言い、数値(X・Y=位置情報)で線や面の描画を行うものを使います。代表的なものはAdobe社の「Illustrator」ですね。それ以外にも有償・無償のソフトは多数ありますので単体または組み合わせて使います。

ちなみに、一方の「ラスタ」系または「ビットマップ形式」は、写真や絵などを点の集まりで描画します。代表格は同じAdobe社の「Photoshop」で、WINパソコンでは「ペイント」が同じ形式にあたります。

プロ用途ならAdobe社のソフト!という説もありますが、全てフリー・ソフトで制作する人もたくさんいますので、特にこだわる必要はないと思います。


Q-6 管理会社にリフォームを持ちかけましたが、乗り気なしです。オーナーにアタック方法は?

A このフォーラムに参加者する中では少数ですが建築業の方からの質問ですです。正直言って、賃貸管理会社でも大規模リフォームに取組む会社と、そうでない会社があります。老朽化そのままという状態は消極的か、工事は扱わないのかも知れません。であれば直接所有者に、ということでしょうね。

 

アパート・オーナー(所有者)を見つける公式ホームページをご存知ですか? 住居表示と登記地番も照合でき、1140円台でゲットできる法務省系の公式閲覧サービスで、不動産関係の方々に必須のシステムです。

登記情報提供サービス

https://www1.touki.or.jp/

登記(表題)情報のサンプル(PDF

https://www1.touki.or.jp/pdf/toki_sample.pdf

 (参照:一般財団法人民事法務協会WEBより) 

ただ、あくまで登記上の住所と所有者名ですから、現存・存命かどうか確定的ではありませんので、〒郵便での文面内容には配慮が必要です。

現在の状況を伝え、「正式な診断と工事見積」の承諾が得られたら半分は成功したも同然!?



Q-7 工事現場周辺に「チラシ」を撒きたい。ポスティングか新聞折込みか、初めての販促トライですがアドバイスを。

A ポスティングは安いですが、読まれる率では新聞折込でしょうか。といっても1エリア2~3000部ですので、もし現場と配達エリアが複数被るとコストが気になりますね。

もっときめ細かく1000部前後で折込みたいときは、折込会社経由ではなく直接、新聞販売店と相談し、細かくエリアを決めてから持込みます。

地元紙の場合、折込料・B4サイズ@3.8円ですので1000枚で¥3,800(別)です。実際は、印刷屋さんへ渡す原稿データ(版下・PDF)の制作に最もコストがかかりますが、いわゆるダサいデザイン・レイアウトで”胡散臭い”イメージにならないよう気を付けてください。

印刷は何回か分をまとめ、ネット通販などに発注すると割安になります。


セオリー「同心円の波状に拡げる」販促!細かい内容ですが大切な3点。

 1⃣ ロケーション 折込チラシの効果で、現場を見に来る方もおります。社名入りの建設足場幕、それにホームページURLを表示、パウチ加工した完成予想図などを目立つ場所に表示しましょう。また、通行人用に折込チラシ数十部を屋外用チラシ・ケースに入れ”セルフ配布”も準備しましょう。いずれの販促用品もネット通販で調達できます。(施主さまの事前承諾をお忘れなく。「モニター特典」企画なども活用しましょう)

 

 2⃣ 近隣への訪問 工事前の告知を兼ねた訪問は、PRのチャンスでもあります。『ごあいさつセット』()を準備し、配布いたしましょう。

ごあいさつセット 封筒に入れるもの=「工事のご案内」A4ペラ(在宅の際は封入せず手渡し、不在のみ封入)、タオルなどの粗品、折込チラシまたはその元版からA3カラーコピー6折り、担当者名刺。

 

 3⃣ ホームページ チラシを見たら次はホームページで詳しく・・・というのがお客様心理です。中でも「ビフォーアフター」などの実績が最も注目ポイントですので、写真の1点1点が”お見合い写真”という心構えで掲載いたしましょう。

また、高齢者はあまり見ないのでは?と思うかも知れませんが、リフォームやリノベを所有者お一人で決めることは(悪徳業者の社会問題化もあり)ほぼありえないと思ってください。ご子息や縁者の方々は”即ッ、ネットで調べる”ことが習慣化していますので、そういった想定も大事な点です。



~ 随時更新いたします ~

 



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